『終戦のローレライ』全巻購入完了
2007.02.28 Wednesday | category:書籍
なぜ目白署
2007.02.27 Tuesday | category:雑記
『グローリー』
2007.02.26 Monday | category:映画
『風林火山』第8回
2007.02.25 Sunday | category:NHK大河
私も『甲陽軍鑑』をベースに味付けすることは多いので、それ自体はとやかく文句をつけるつもりはないですが、どうしてこうなんですかね。甲冑だけで城に突進したら危ないじゃないですか。常識で分かりませんかね。
城を攻める場合、対壕を掘ることが難しい状況では、楯を使うのが当たり前です。誰だって矢に当たって痛い思いをするのは嫌に決まっていますから、いきなり突っかけたりするはずがありません。それくらい想像できて当然だと思いますが、なんでこう命を粗末にした描き方をしますかね。
というより、ああいう攻め方ができるなら、普通は8倍の兵力があれば確実に城は落ちます。落ちないのはあんな無茶な攻め方ができないからで、それにしたって楯を隙間なく並べてその陰から縄を掛けて引き倒せば、柵を破ることくらいはできるはずです。ただ無茶なだけでなく、効果もまったくないような攻め方しか描けないというのは、現代の日本人の最大の欠点といえるかもしれません。
あと、火矢は通常の矢より射程が落ちますから、城方の射程外から射掛けるのは無理だと思いますけど。勘助がいる櫓まで飛んでましたが、いくらなんでも飛びすぎでしょう。
昨夜は書き忘れたので追加。
坑道掘り(先端まですでに天井が張られたトンネルって川口探検隊ですか(笑))を指揮していた教来石景政(のちの馬場信春)が矢傷を負っていましたが、馬場って長篠で討死するまで、戦場で負傷したことがないはずなんですよね。史実として十分な根拠が存在する話ではないですが、比較的有名なエピソードだけに、無視するのはどうかなーと思いますよ。
城を攻める場合、対壕を掘ることが難しい状況では、楯を使うのが当たり前です。誰だって矢に当たって痛い思いをするのは嫌に決まっていますから、いきなり突っかけたりするはずがありません。それくらい想像できて当然だと思いますが、なんでこう命を粗末にした描き方をしますかね。
というより、ああいう攻め方ができるなら、普通は8倍の兵力があれば確実に城は落ちます。落ちないのはあんな無茶な攻め方ができないからで、それにしたって楯を隙間なく並べてその陰から縄を掛けて引き倒せば、柵を破ることくらいはできるはずです。ただ無茶なだけでなく、効果もまったくないような攻め方しか描けないというのは、現代の日本人の最大の欠点といえるかもしれません。
あと、火矢は通常の矢より射程が落ちますから、城方の射程外から射掛けるのは無理だと思いますけど。勘助がいる櫓まで飛んでましたが、いくらなんでも飛びすぎでしょう。
昨夜は書き忘れたので追加。
坑道掘り(先端まですでに天井が張られたトンネルって川口探検隊ですか(笑))を指揮していた教来石景政(のちの馬場信春)が矢傷を負っていましたが、馬場って長篠で討死するまで、戦場で負傷したことがないはずなんですよね。史実として十分な根拠が存在する話ではないですが、比較的有名なエピソードだけに、無視するのはどうかなーと思いますよ。
『ローレライ』
2007.02.24 Saturday | category:映画
『風林火山』第7回
2007.02.24 Saturday | category:NHK大河
なんか、話がつながっていない印象が……。氏康に殺されそうな雰囲気だったはずが、頭下げて本音を語ったら助命? 面と向かって勘助にお前は信用できないとかいっておきながら、それでも助けちゃうわけですか。氏康ってかなり馬鹿?みたいな描き方になってますけど、いいんでしょうかね、これで。
しかもこの氏康はけっこう意地悪です。勘助に、武田が来ないって見破れなかったのね、とか傷口に塩塗ってます。そういえば、酒を飲ませるようなことをいっておいて、俺は夜は飲まないとかいって、ご丁寧に理由まで解説してくれます。で、とどめは、こんなこといったら君も飲めないね、だって。かなりの苛めっ子ですねえ。
そしてさらに、真田さんちに行っても、勘助ピンチみたいな雰囲気から一転してセーフ。同じパターンの使い回しですか。
こうなってくると、相模への寄り道は、真田幸隆(この頃の名前が幸綱って話は橋場兄じゃの「日次記」参照)とお知り合いにさせるための伏線ということになりますが、そうまでして甲斐を迂回させなきゃならないんですかね。まあ、甲斐の意地っ張り親子の陰湿な喧嘩にこれ以上巻き込まれるのもどうかと思いますが、氏康さんとのご対面も同じくらい意味ないでしょうに。第一、氏康が信濃に間者を送ってどんな意味があるんですかね。
そんなこんなで、真田の手下になっていたお荷物の平蔵と再会した勘助ですけど、ここで平蔵と再開する意味ってなんですかね。まさか、平蔵を海津城代にしようって魂胆とか?
で、勘助と平蔵(こいつは勝手について行っただけだけど)は真田の使者として海ノ口城に出張。明日は武田勢が襲ってきて、いよいよほんとの晴信の初陣です……て、そういえば今回のサブタイトルは『晴信初陣』だったような。
ところで、この海ノ口城攻囲戦は『甲陽軍鑑』に出てくるだけなので、まあなにをやってもOKといえばOKなんですが、ほんとにこうまで武田の敵にしてしまって問題ないんですかね。しつこいにもほどがあると思いますが。
そういえば、前に信虎の追放を8回目あたりと予想しましたが、どうやら外れてしまったようで(^_^;。
しかもこの氏康はけっこう意地悪です。勘助に、武田が来ないって見破れなかったのね、とか傷口に塩塗ってます。そういえば、酒を飲ませるようなことをいっておいて、俺は夜は飲まないとかいって、ご丁寧に理由まで解説してくれます。で、とどめは、こんなこといったら君も飲めないね、だって。かなりの苛めっ子ですねえ。
そしてさらに、真田さんちに行っても、勘助ピンチみたいな雰囲気から一転してセーフ。同じパターンの使い回しですか。
こうなってくると、相模への寄り道は、真田幸隆(この頃の名前が幸綱って話は橋場兄じゃの「日次記」参照)とお知り合いにさせるための伏線ということになりますが、そうまでして甲斐を迂回させなきゃならないんですかね。まあ、甲斐の意地っ張り親子の陰湿な喧嘩にこれ以上巻き込まれるのもどうかと思いますが、氏康さんとのご対面も同じくらい意味ないでしょうに。第一、氏康が信濃に間者を送ってどんな意味があるんですかね。
そんなこんなで、真田の手下になっていたお荷物の平蔵と再会した勘助ですけど、ここで平蔵と再開する意味ってなんですかね。まさか、平蔵を海津城代にしようって魂胆とか?
で、勘助と平蔵(こいつは勝手について行っただけだけど)は真田の使者として海ノ口城に出張。明日は武田勢が襲ってきて、いよいよほんとの晴信の初陣です……て、そういえば今回のサブタイトルは『晴信初陣』だったような。
ところで、この海ノ口城攻囲戦は『甲陽軍鑑』に出てくるだけなので、まあなにをやってもOKといえばOKなんですが、ほんとにこうまで武田の敵にしてしまって問題ないんですかね。しつこいにもほどがあると思いますが。
そういえば、前に信虎の追放を8回目あたりと予想しましたが、どうやら外れてしまったようで(^_^;。
『隠し剣 鬼の爪』
2007.02.23 Friday | category:映画
大きい画面で観てもよかったかな、と思わせる映像で、最新作の『武士の一分』より自然なきれいさが印象的でした。話はそれなりに藤沢周平していたと思います。
で、設定が幕末だけあって、どうしても火器(銃砲)に目がいってしまうわけですが、海坂藩はやたらに豪勢です。元込め式単発銃だけでもすごいのに、レバーアクションのスペンサー騎銃とか、4ポンド軽野砲らしきものとか、当時としては値の張りそうな火器をずいぶん購入したようです。
中でも一番驚きなのは、やはりなんといっても銃剣です。幕末の諸藩は銃の数を集めることに汲々とし、銃剣までは手が回りませんでした。というより、無駄なので買わなかったというべきかもしれません。腰に長めの刀を差しておけば十分ですから。
ところが、海坂藩は一隊全員を銃剣付元込め式単発銃で武装させたばかりか、方陣まで組んで見せてくれましたから、これは相当な熱の入れようです。このへんは山田洋次監督のオリジナルだと思いますが、こういう奇天烈な西洋化を描き出したせいで、藩内対立の構図がわかりにくくなった(ように感じられたのは俺だけ?)のが残念です。
で、設定が幕末だけあって、どうしても火器(銃砲)に目がいってしまうわけですが、海坂藩はやたらに豪勢です。元込め式単発銃だけでもすごいのに、レバーアクションのスペンサー騎銃とか、4ポンド軽野砲らしきものとか、当時としては値の張りそうな火器をずいぶん購入したようです。
中でも一番驚きなのは、やはりなんといっても銃剣です。幕末の諸藩は銃の数を集めることに汲々とし、銃剣までは手が回りませんでした。というより、無駄なので買わなかったというべきかもしれません。腰に長めの刀を差しておけば十分ですから。
ところが、海坂藩は一隊全員を銃剣付元込め式単発銃で武装させたばかりか、方陣まで組んで見せてくれましたから、これは相当な熱の入れようです。このへんは山田洋次監督のオリジナルだと思いますが、こういう奇天烈な西洋化を描き出したせいで、藩内対立の構図がわかりにくくなった(ように感じられたのは俺だけ?)のが残念です。
オセロではなく……
2007.02.22 Thursday | category:パン
オセロですか?
2007.02.21 Wednesday | category:パン
修正できなかった場合のリスク
2007.02.20 Tuesday | category:雑記
要するに、『風林火山』第6回へのコメントで橋場兄じゃに指摘されたような、完全に考証をミスした場合のことですが、この場合はもう謝ってしまうしかありません。読者のみなさん、ごめんなさい。私が間違えました。
これができない人は、間違いがないように完璧に仕事をしてください、ということになるわけで、私は自分が完璧な仕事をできると思っていないので、いつも謝ることにしています。
私は自分が書いた記事を半年くらい経ってから読み返すのが好きで、見本誌を読むのはまだ校正の余韻が残っているというか、最終確認になってしまうから嫌いなんですが、時間が経過すると内容に謎の部分を発見することがよくあります。そのときなぜそう書いたのか、記事だけでは読み取れないことがあるわけです。
で、書いたときのメモとかを引っくり返すことになるわけですが、それでも分からないことがままあります。そういう場合は、すぐになにか思い違いをして書いたと断定してしまうので、再掲の機会に修正したりするわけですが、これを「こっそり直した」と受け取られるのは非常に困るわけで、かといって長々と訂正の経緯を書くスペースなどないですから、まったく補足なしにただ修正したという結果だけが残ります。これもまた、発売前に発見して修正できなかった場合のリスクと考えるべきでしょう。
修正しない(できない)場合のリスクがこれだけ大きい以上、やはり公開される前に修正してしまうのが一番なわけで、それをしないで言い訳を重ねるというのは非常にまずいやり方だと思います。もちろん修正しないですむような完璧な仕事をすればよいわけですが、人の言動からミスを完全に排除するというのは無理な話で、そうである以上、どうフォローするかが大事なのではないでしょうか。
というわけで、次に原稿を書くときは、たぶんこれが裏テーマになると思います。ミスが少ない将とフォローが上手い将が戦うとどちらが勝つのか、みたいな話は、少なくとも私はおもしろいと思いますから(笑)。
これができない人は、間違いがないように完璧に仕事をしてください、ということになるわけで、私は自分が完璧な仕事をできると思っていないので、いつも謝ることにしています。
私は自分が書いた記事を半年くらい経ってから読み返すのが好きで、見本誌を読むのはまだ校正の余韻が残っているというか、最終確認になってしまうから嫌いなんですが、時間が経過すると内容に謎の部分を発見することがよくあります。そのときなぜそう書いたのか、記事だけでは読み取れないことがあるわけです。
で、書いたときのメモとかを引っくり返すことになるわけですが、それでも分からないことがままあります。そういう場合は、すぐになにか思い違いをして書いたと断定してしまうので、再掲の機会に修正したりするわけですが、これを「こっそり直した」と受け取られるのは非常に困るわけで、かといって長々と訂正の経緯を書くスペースなどないですから、まったく補足なしにただ修正したという結果だけが残ります。これもまた、発売前に発見して修正できなかった場合のリスクと考えるべきでしょう。
修正しない(できない)場合のリスクがこれだけ大きい以上、やはり公開される前に修正してしまうのが一番なわけで、それをしないで言い訳を重ねるというのは非常にまずいやり方だと思います。もちろん修正しないですむような完璧な仕事をすればよいわけですが、人の言動からミスを完全に排除するというのは無理な話で、そうである以上、どうフォローするかが大事なのではないでしょうか。
というわけで、次に原稿を書くときは、たぶんこれが裏テーマになると思います。ミスが少ない将とフォローが上手い将が戦うとどちらが勝つのか、みたいな話は、少なくとも私はおもしろいと思いますから(笑)。
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