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 21日に書いた『だれが信長を殺したのか』読了に妙なTBが張ってあったので調べてみたところ、一見しただけでは内容とまったく関わりがないように見えました。でも、自分が書いた記事をよくよく見直してみたら、ありました、該当する単語が。「リクルート」です。もしかすると「ヘッドハンティング」も引っかかっているかもしれません。
 それにしても機械的というか、あまりにも意味のない関連付け方で、ここまで無脳だとさすがに呆れるしかないです。
| 書いている人 | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
『戦争指揮官リンカーン』読了
 副題が『アメリカ大統領の戦争』で、合衆国の対外戦争の論理や手段が確立されたアメリカの内戦(いわゆる南北戦争)を、リンカーンと電信という視点から分析するという内容。ただし、どちらかというと分析よりは概観するほうに傾いているようで、論拠としてはやや弱い気がしました。
 本書を読むのに要した時間は、『南北戦争 49の作戦図で読む詳細戦記』(クレイグ・L・シモンズ著/友清理士訳/学研M文庫)や『Official Military Atlas of Civil War』で地理関係を確認したりしたため、十数時間に及びました。とくに後者はA2版くらいの巨大な本で、持ち歩くわけにもゆかず、読書時間の制約を大きくしただけだったような気がします。
 なお、本書はリンカーン寄りの視点で書かれており、そのために北軍指揮官の評価や戦略の是非については偏向が見られるので、ほぼ逆の立場で書かれた『南北戦争 49の作戦図で読む詳細戦記』とあわせて読んだほうがよいと思います。
| 書いている人 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
戦国時代の御家騒動
 関ケ原のときの毛利のもめもめを書いて、という依頼があったついでに、こんなネタありまっせ、と信虎追放の話を出したら、あっさり却下。勘助本のときにいってくれれば、と後出しジャンケンみたいなことをいわれましたが、よく考えてみたらこっちが後出しジャンケンかも、という気もしてきたので、まあしかたないです。関ケ原の毛利のもめもめを書くです。
 関ケ原の毛利家というと、安国寺恵瓊と吉川広家の対立が有名ですが、実際にはほとんどみんな輝元の大坂入りには反対しているわけで、安国寺に乗せられた輝元が暴走しただけという意味では、あまり御家騒動な感じがしません。でも、編集サイドの企画意図がそうである以上、私は強く反対しない主義なので、そう思っていないことでもなあなあで書いてしまいます。いい加減です。
 そういえば、前に本能寺の変の朝廷黒幕説について書いたときは、かなり抵抗した記憶があります。武田信玄とか豊臣秀吉も、編集部の意向に面従腹背ですれすれの悪口を書いている気がします。強く反対しないだけで、いう通りには書いていませんね。
 というわけで、いい加減だけどいいなりじゃないへそ曲がりです。
 でも、大勢に影響がないからそれでもいいことにします。当たり前に書いてもつまらないですし。
| 書いている人 | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
植木等さん死去
 80歳とは存じ上げませんでした。けっこうご高齢だったんですね。私がリアルタイムで拝見した頃にはすでに俳優に軸足を移された後だったようで、幼年期の記憶というよりは一世代前のムーブメントを作った方という印象が強かったりしますから、そういう意味ではさもあろうという話ではあるわけですが。
 同じ60年代生まれといっても、私くらいから後はこういう「おいしい」時代からは微妙に外れてしまっているわけで、野沢尚氏と福井晴敏氏をひとくくりに語るのは、けっこう危険なのかもしれません。
| 書いている人 | 02:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
武田家の足軽
 先日の大河で、勘助は足軽大将にしてもらっていましたが(このへんは原作や『甲陽軍鑑』の通りです)、武田家の足軽がどんな兵種を指しているかは、実はよくわかっていません。江戸時代でも足軽と呼ばれる存在は特定の身分を指しているわけではなく、大名家によって士分だったり士分でなかったりします。
 で、話は戻りますが、武田家の足軽もどういう身分だったのかわからないわけで、そうなると足軽大将もどのくらい偉いのかよくわからなくなります。『甲陽軍鑑』の中では士(侍)大将より下という扱いになっていますが、文書などで確認できる上下関係はそう単純なものではなく、『甲陽軍鑑』で足軽大将とされる原美濃守の下に、士大将が配属されていたりします。
 ちなみに、『甲陽軍鑑』で足軽大将とされる人物は、いずれも分国外の他国衆とされる新参家臣か、信玄の近習から出頭した譜代衆や国衆の子弟で、『甲陽軍鑑』の中では一応矛盾なく定義されていることになりますが、それも史料で裏が取れているわけではありません。私が斜め読みした範囲では、武田家の文書に士大将とか足軽大将とかいう役職が登場した例はなかったと記憶していますが、見落としている可能性は小さくないので、もう少し真剣に調べてみる必要がありそうです。
| 書いている人 | 23:05 | comments(6) | trackbacks(0) |
『秀頼、西へ』読了
 岡田秀文という人は、解説によると好んで「戦国時代〜江戸時代初期」を舞台にした小説を書いている作家らしいのですが、正直な印象を書いてしまうと、よせばいいのに、という感じになるでしょうか。
 要約すれば、大坂から落ちた秀頼を巡る徳川家と島津家の暗闘、というのが本作のすべてになるわけですが、はっきりいえば一昔前の歴史小説にミステリやサスペンスの要素を持ち込んだ新書みたいな内容で、しかもそれらと違ってエロくもグロくもないため、読んでいていかにも単調です。悪くはないんですが、格別よくもないわけで、せめてもう少し精緻な考証で細部を固めてあればともかく、けっこうざっくりした切り口だったりする上に、登らせるだけ登らせて梯子を外すようなインパクトに欠けた描写が待っているせいで、本来なら盛り上がるはずの場面が盛り上がりません。手堅いんだか淡白なんだかよくわかりませんが、とにかく妙にあっさりした書き方です。
 たとえば、せっかく真田幸村を気分に波のある挫折中年という設定にしておきながら、実際に酔って絡む場面を入れるわけでも、酔い潰れて泣き出す場面を用意するわけでもなく、ただそう説明するだけで終わらしてしまう。変にプロットを意識して出番を減らすくらいなら、そういう余計な人物像の説明も減らすべきで、無駄な寄り道をした揚げ句、肝心な人物の内面に限って掘り下げが不足していたのでは意味がないわけです。
 逆に片桐且元などは、思わせぶりな葛藤をなんども書くくらいなら、賎ケ嶽七本鑓のひとりであることに当然触れておくべきだと思いますが、その部分だけプロフィールの説明から抜け落ちていて、関ケ原後の話しか出てこない。且元の内面的な屈折を語るなら、七本鑓に名を連ねたことに引っ掛けて説明したほうが効果的なはずで、初歩的な考証ミスと受け取られてもしかたないでしょう。
 徳川方も島津方も二重に裏のある陰謀が錯綜するストーリーを、それなりに手堅い、読ませるプロットでまとめているにもかかわらず、いまひとつインパクトに欠ける印象しか残さないというのは、非常にもったいないことなのではないかと思います。
| 書いている人 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
『風林火山』第12回
 今回は、始まりと終わりだけでなく、途中もほとんど勘助が出っ放しで、珍しく主人公らしい扱いでしたが、相変わらず分かりたい人にしか分からない策を弄ぶ御仁ですなあ。あ、御仁というのは脚本家の話。勘助は動かされてるだけですから(笑)。
 で、とりあえず勘助は武田家の直臣になったわけですが、どう考えてもこれまでの右往左往が活かされているようには見えません。晴信が上の字を勘助に与えたときの板垣の突っ込みは、それ単体では大変よくできましたなのですが、問題は晴信がその諫言を退けた理由です。嘘の経歴を並べて言い訳してましたが、だったら最初からその筋で話を組み立てておけばよかったわけで、これまでの勘助の右往左往がいかに無意味だったかを作り手側が自ら暴露する、という最悪の展開に陥っています。
 結局、勘助が信虎の敵なのか武田の敵なのかを峻別しなかったことに問題があるわけで、最初から勘助の行動原理を信虎への恨みに特化させ、晴信や板垣に近づいて追放の実現に奔走する話にしておけば、後始末に困るようなしがらみは生じなかったわけです。しかもそれだけ働いたんだから、ということで「晴」を与える理由まで説明できるわけですから、どう考えても好んで駄作にしたようにしか見えません。
 もちろん、勘助の諱が「晴幸」であったなどというのは、でっち上げのデタラメに違いないわけですから、そんなものを正当化する必要はないわけですが、それを抜きにしても、やはりこの脚本はダメだと思います。庵原親子が首を捻るのも当然の脈絡のなさで、これでは勘助がいい加減でデタラメなヤツにしか見えませんし、晴信もただ理屈っぽいだけのへそ曲がりにしか見えません。
 これからいよいよ原作に沿った話へと移行するわけですが、少なくとも原作にないこれまでの話は、今回の落ちで最低の駄作であったことを露呈したと思います。NHK大河のスタッフは年々質が落ちているようですが、ここまで落ちれば後は這い上がるだけです。底が見えたわけですから、せいぜいがんばっていただきたいものです。

 そうそう、なんか勘助が42歳(もちろん数えのはずです)だからって知行が100貫から200貫に跳ね上がってましたが、はっきりいって大きなお世話です。こういうクソ生意気な小僧が上司や雇用者だったりするから、中年の再就職は腹立つわけですよ。
| 書いている人 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
『川の深さは』読了
 昨日、8時間くらいかけて読みました。
 野沢尚氏が受賞を逃した『魔笛』とまったく同じ事件をモチーフにした作品で、福井晴敏氏も本作では受賞を逃していますから、まるで乱歩賞選考委員が某宗教団体ネタを排除したように見えますが、本作が受賞を逃した背景にはもう少し複雑な事情があるように思えます。
 野沢作品は登場人物が壊れる過程を描くことに力点が置かれているのに対して、福井作品は誰が壊れているのかを推理させることに力点が置かれているように見え、両者はアプローチの方法がまったく異なっているわけですが、本作と『魔笛』に限っていえば、それ以外の部分が極めて酷似しています。宗教団体による爆弾テロと公安組織の暗躍という大前提に加え、その組織を離脱した反逆者によって引き起こされるその後の事件という流れまで、両者は骨格レベルでは見分けがつかないほどよく似ているからです。
 もちろん、上記の方法論の違いがありますし、プロットもまったく異なっていますから、肉付けされた作品全体の印象はまったく違います。さらにいえば、野沢氏が『魔笛』では作家としてのスタイルを確立できていないのに対して、福井氏はすでに本作の段階でそれを確立しつつあり、後発作品と比べて完成度に揺らぎが少ない点では、福井氏に軍配を上げるのが筋だと思います。
 ただ、登場人物の内面という点では、福井氏は野沢氏に比べて掘り下げ方が浅く、ステレオタイプでありすぎるように見えます。いかにもマンガやアニメ、ゲームなどのキャラクタにいそうな、記号化され、戯画化された人物でありすぎるように見えるわけです。だからダメだといいたいわけではなく、それでも十分魅力的に描けているとは思いますが、私にはその魅力が「いかにも」でありすぎるように見えたということです。
 したがって、本作と『魔笛』は総合評価で微々たる差しか認められなかった可能性が高く、前回の最終選考で『魔笛』を落としていることが、本作に不利に働いた可能性は極めて大きいといえます。
| 書いている人 | 22:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
本日のお買い物
 地元の本屋さんで『秀頼、西へ』(岡田秀文著/光文社文庫)と『戦争指揮官リンカーン』(内田義雄著/文春新書)を購入しました。今日は転びませんでした(笑)。
| 書いている人 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
今、イエズス会がスゴイらしい
 今日はなにを書くかまとまらなくて、書いたり消したりしているうちに日付が変わってしまいましまたが、それは要するに、今この時期に書く必然性がないことは書けないからだったりするわけです。書くとまずいから書けないと表現したほうが正確ですが。
 やはり物事は、機が熟さないうちに動かすとまずいわけです。

 というような言い訳はさておき、上の日付で保存した下書きとはまったく違う話を平然と始めたりして、お前何者だよって印象になることはあえて覚悟の上で、どうでもよいつまらないことを書いてみたりするわけです。
 それはすなわち、イエズス会の異常にしか見えない人気です。
 もう昨日になってしまいましたが、テレビ東京でへんてこな歴史番組を放送していまして、それはいわゆるトンデモな内容だったりするわけですが、その中で、織田信長が武田信玄と上杉謙信を暗殺した、という話が出てきました。しかもその背後には、イエズス会が暗躍していたということになっていて、信長は宣教師にもらったヒ素で信玄と謙信を毒殺させたというスゴイ流れになっていました。
 イエズス会というと、立花京子氏が本能寺の変の黒幕として持ち出してこられたことで有名ですが、この番組と並べると、信長暗殺をプロデュースする前は、信玄と謙信の暗殺をアシストしていたことになります。スゴイです。暗殺ネタでは大人気です。
 イエズス会が布教しやすくするために暗殺したのだとすれば、もっと徹底して暗殺しまくればよいわけで、そうしていれば今頃は日本中がキリスト教徒になっていたはずです。布教を禁じた秀吉だって徳川歴代の将軍だって暗殺すればよかったじゃん、という話になるわけですから。
 そうなっていない以上、中途半端に暗殺に手を出していたと考えるほうがどうかしていますが、この柳の下にはこれからもまだまだドジョウが出てきそうな予感がします。大いに期待したいところです。
| 書いている人 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

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